2018年 火星大接近
 

 
   
 ● 概況


火星大接近というと 2003年の大接近(6万年ぶり)を思い出す人も多いかもしれない。星のふるさと館にも大接近の日(8月29日)の夜は430人の人が訪れた。もともと火星は惑星の中では離心率(つぶれの割合 0.093)が大きく楕円軌道)。
 左の図で内側の軌道が地球で円軌道である。火星の大きさも地球の半分ほどしかない。
 そのため火星の表面の模様を観察しようとなると接近した時でないと難しい。
 
火星は公転周期が約687日、地球が365日であるので、2年2か月ごとに接近が起こる計算になる。
このようなことから火星と地球がどこで接近するかによって大接近や中接近,小接近ということになる。大接近の時は5600万km、小接近の時には1億kmになり小接近時には大接近時の1.8倍にもなる。
火星の視直径も 2016年 18.6秒角、2018年 24.3秒角、2020年 22.6秒角という。今回の接近が2年前や2年後よりも視直径が大きいことが分かる。





 天文ガイド(2018年1月号より転載)  
 ● 火星の見かけの大きさの変化

今回の大接近で視直径が20秒を超えている期間が6月下旬から9月上旬の2ヶ月ある。視直径20秒といっても木星の1/2 程度の大きさしかない。火星の表面の模様を観察してみよう。
 ● 2017年1月~2018年9月1日までの火星と地球の位置

 基準点(春分点を右遠方)をもとに2017年10月1日の火星と地球の位置を求めその2点を結ぶ。これが地球火星間の距離である。以下各1ヶ月ごとの両惑星の位置を結んだものである。
地球の方が火星よりも早く公転するので遅れていた地球が火星に追いつき追い越していく様子が読み取れる。
2018年4月頃から火星との距離が次第に小さくなり7月後半に最接近となることも分かる。
 
天文ガイド(2018年1月号より転載)
 
 ● 大接近時の宵の南の空

火星が接近する7月31日の薄命が終了するのが20時30分頃。
南の空には西から金星、木星、土星、火星の4惑星とおとめ座のスピカ、さそり座のアンタレスが加わり、巨大な黄道アーチを作る。大接近時の赤緯が-26°と黄道より離れて低くなり日本からの南中時の地平高度は約27°と低い。
 
  上越市(7月31日) 

        火星南中時刻  23:38
           南中高度  27°

 ●星座間の移動

2018年の火星は、さそり座からいて座を経てやぎ座に入る。
6月18日に留となって逆行に変わる。
7月28日に衝を迎え7月31日に大接近となる。
衝と大接近の日が異なったりするのも座標(赤道座標系と黄道座標系の違い)による。
上の図と日がずれているのも座標の表し方の違いによる。その後8月28日に再び留となり再び順行になる。