ふるさと館近況・よもやま話
・満天の星空を見あげると心がときめくのは何故?
・月のクレーターや土星の輪を望遠鏡で覗いたとき、みんな歓声をあげるのは何故?
・多くの天文学者たちが宇宙の謎を追究し続けてきたのは何故?
・「はやぶさ2」など多くの宇宙船や探査機が、はるかな宇宙を目指すのは何故?
「宇宙」は限りないロマンと、知り尽くすことができない多くの謎に満ちています。
「ふるさと館近況・よもやま話」では、「星」や「宇宙」に関する話題、
「星のふるさと館」のイベントの様子など、「星空や星のふるさと館」に
興味を感じていただけるような話題をお知らせしていきます。
ときどき更新します。よろしくお願いいたします。
上越清里星のふるさと館 館長 松野和美(R4.4〜)
令和4年9月10日(土)
星のふるさと館では、「天体写真に挑戦」の講座を1年間に8回実施しています。
年度当初に募集を行い、初級と中級の2グループで運営しています。講義、情報交換、
撮影の計8回の講座を通して、楽しみながら天体写真に挑戦しています。
写真は、第6回目(8月28日)の「光ヶ原高原で天体写真に挑戦」の様子です。
雨の翌日で、とても空気が澄んでいました。撮影の前半は雲間に星空が見える状況
でしたが、後半は雲がほとんど無くなり、美しい星空を楽しむことができました。
天頂付近には「天の川」と「夏の大三角」、低高度には「秋の四辺形」
「アンドロメダ銀河」「木星」「土星」が昇ってきています。手前の赤い光周辺は、
中級の方が望遠鏡を使って撮影を行っているところです。
標高約500mの星のふるさと館では、一足先に秋の気配が感じられる頃となってい
ます。写真にもあるように、夏の星座や秋の星座、さらに土星や木星が見ごろの時季です。
金曜・土曜の夜には観望会を実施しています。ぜひ、秋の夜空を「星のふるさと館」でお
楽しみいただければと思います。天候により、観望会は中止となります。実施の有無は、
当日の16時以降にお電話でご確認をお願いいたします。
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令和4年8月7日(日)
上越市立青少年文化センター(上越市国府:2013年3月閉館)をご存じの方も
多いと思います。目が光るロボットや鉄道ジオラマなど、私も懐かしく思い出す
ことができます。この青少年文化センターの閉館にあたり、「ある展示物」が
星のふるさと館に移され保管されてきました。そして9年後の今年7月から、
再展示を開始しました。
「ある展示物」とは、当時は「ケプラーの法則説明モデル」でした。この名前で、
思い出される方はなかなかの宇宙好きといってよいと思います。「鉄球がグルグル
回りながら、中心の穴に向かってどんどん速く回り、ついには中心のへこんだ穴に
ゴロンと落ちる展示物」と聞くと、懐かしく思い出される方が多いと思います。
この「ケプラーの法則説明モデル」が星のふるさと館で「ブラックホールモデル」
として再び活躍してくれています。当時は電動で、スタートボタンを押すと鉄球が
内部で運び上げられ、自動的に鉄球が転がり込む仕組でした。現在は手動で、手で
鉄球を持ち上げて投入口に入れることで転がり込みます。この後の動きは当時と同様
ですが、中心の穴をブラックホールに見立て、ブラックホールに吸い込まれていく
様子を見るモデルとしています。手動ですので、連続して鉄球を入れたり、重さの
違う鉄球を入れたりして、その様子を予想しながら楽しむ事ができます。また、光
さえも出られない実際のブラックホールと違い、落ち込んだ鉄球は下からゴロンと
出てきます(当たり前ですね)ので、何度でも試してみることができます。子ども
から大人まで、結構楽しんでいただいています。
2019年4月に、世界初のブラックホール画像(M87銀河中心)が公開されました。
2022年5月には、私たちが住む天の川銀河の中心にある巨大ブラックホール、
いて座A*の姿を初めて捉えた画像が公開されました(画像としては異論もあるよう
ですが)。現在の天文学ではブラックホールの存在は当たり前となっており、
さらには様々な天文現象の説明に重要な役割を果たしていると考えられています。
8月は、天の川や夏の星座を観察する好機です。子どもたちの夏休みやお盆休み等
があるこの時期は、「星のふるさと館」は休館日なしでいろいろなイベントを
計画しています(8月28日まで)。多くの皆様に宇宙に関わる楽しさを体感して
いただきたく、皆様のご来館をお待ちしております。
令和4年6月22日(水)
今年の夏至(夜が最も短い日)は6月21日でした。日没後も空には明るさが残り、
肉眼で見える6等星までが夜空に光り始める時刻も21時少し前となっています。
夜が短い季節となっていますが、夜の涼しさを感じながら夜空を眺める事の
できるこの頃です。
この時季の21時頃に夜空を見上げると、春の星座が天球の西側半分に傾き、
夏の星座が天球の東側半分に昇ってきています。「春の大曲線」と夏の「天の川」が、
春から夏への季節の移り変わりを感じさてくれます。この星座の移り変わりは、毎年
同じタイミングで繰り返されています。ところが、惑星の見え方は年によって大きく
異なります。今年のこの時季の21時頃の夜空には、明るく輝く「惑星」が見られません。
しかし、夜半から朝方にかけて、太陽系の全ての惑星が日の出前に次々と東から
昇ってきます。最初に昇って来るのは土星で22時30分頃、その後に土星、海王星、
木星、火星、天王星、金星、そして最後に水星が3時30分頃に昇ってきます。5時間
ほどの間に、惑星が接近している状態はとても希なことです。ぜひ3時頃に東の空を
見ていただくか、星のふるさと館のプラネタリウムでその様子を見ていただくかして、
今年のこの時期の星空チャンスを楽しんでいただければと思います。
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話は変わりますが、小惑星探査機「はやぶさ2」が持ち帰った小惑星「りゅうぐう」
から持ち帰った「岩石サンプル」から、グルタミン酸などのアミノ酸が23種類も発見
されたというニュースが6月10日にありました。同時に、水の存在もアミノ酸合成の
根拠として確かなものと考えられています。地球は、水や有機物に恵まれた貴重な
環境であることには変わりありませんが、「地球外にもこれらはたくさんある」と
いうことが当たり前の時代になっています。
星のふるさと館では、「はやぶさ2」が持ち帰った「岩石サンプル」の実物大と
10倍の大きさのサンプルレプリカ(模型)を11月まで展示しています。
「はやぶさ2 2195日の軌跡」の短編動画とともに、お楽しみいただけます。
また、小惑星の1つに「Kushiike」(櫛池隕石が落下した地点名の櫛池)が命名されて
います。これに関わる展示も行っています。皆様のご来館をお待ちしております。
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令和4年6月1日(水)
高田平野の水田も田植えが進み、水田の水鏡に夕焼けや夕日が映える頃となって
います(写真)。夏至(6/21)の頃には、夕日が能登半島の先端と日本海に沈んでいく
様子を星のふるさと館屋上から観察できるようです。
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星のふるさと館では、金曜日と土曜日の夜を基本として観望会を行っています。
5月27日(金)・28日(土)は晴天に恵まれ、とてもきれいな星空を観望することが
できました。市街地から車で30分ほどの星のふるさと館では、光害がほとんど無い
状態で夜空を眺めることができ、とても恵まれた星空環境にあると思います。
観望会は、19時〜22時(最終入館21:30、要入館券)に行っています。先日の観望会
では、夕暮れ時に西に沈んでゆく冬の星座、天頂付近まで昇っている春の星座、東から
昇ってくる夏の星座・天の川を観望できました。屋上の観望デッキでは、シートに寝転び
ながら肉眼や双眼鏡・望遠鏡で、星座や恒星さらに流れ星や飛行機・人工衛星の様子を楽
しむことができます。望遠鏡ドームでは、県内最大の望遠鏡等を使って、恒星の輝きや
星雲・星団の様子を観望していただくことが可能です。
4,5月には計21回の観望会を計画しました(連休中は毎日実施の計画でした)。
このうち、晴天で実施できたのは計9回(実施率43%)でした。実施の有無の判断は、
天気予報サイト「SCW」等で1時間ごとの雲予報を確認して、16時頃に行っています。
観望会実施日についてはホームページでご確認いただき、当日の観望会実施の有無に
つきましては電話で「星のふるさと館(025-528-7227)に確認をお願いいたします。
また観望会参加の際には、防寒着のご用意をしていただくと快適と思います。
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令和4年5月16日(月)
草木の萌黄色が力強い新緑へと濃さを増し、フジやホオノキの花が咲く頃となりました。
坊ヶ池に映る、青空・残雪の妙高山・木々の緑が、坊ヶ池の湖面に映えています。
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あまり黒点を見つけられませんでしたが、今年は黒点がたくさん発生していて、晴れていれば
毎日その様子を見ることができています。太陽の黒点の発生には11年の周期があります。
つまり、今年は11年ぶりに黒点増加の年を迎えていることになります。また、プロミネンスも
たくさん発生していて、その様子も観察することができます。
太陽の表面の様子を見るには、太陽からの光の一部分だけを通す特別なフィルターが必要です。
このフィルターと望遠鏡を使うと、拡大された太陽表面の黒点やプロミネンスの迫力のある様子を
見ることができます。
星のふるさと館の望遠鏡ドームには、このフィルターを付けた太陽観察専用の望遠鏡があります。
コンピュータで制御していますので、その様子を簡単に観察することができるようになっています。
ぜひ、今年の活発な太陽活動の様子を、星のふるさと館で実際に観察していただきたいと思います。
【注意】肉眼や双眼鏡・望遠鏡などでは、絶対に太陽を見ないようにしてください。
令和4年4月18日(月)
坊ヶ池湖面の雪も薄くなり、ところどころ水面の青さが透けて見えるように
なってきています。
なりました。
<プラネタリウム上映>について紹介します。
・当館は、全天周の4Kデジタルプラネタリウムでとても美しく、空や宇宙を
飛んでいるような感覚も味わえるのが特徴です。
・平日は午後に2回、土日祝日は1日に4回の上映を行っています。
子どもから大人まで楽しめる3つの番組を上映しています。
・特に「富士の星暦」は今年の目玉で、プラネタリウム映像クリエイターの
KAGAYAさんが制作したものです。多くの皆様にお楽しみいただければと
思います。
※KAGAYAスタジオへのリンク
・また、それぞれの上映では、「今日の星空の生解説」、「櫛池の隕石が落下した
当時の様子」の番組も上映します。
・入館・プラネタリウム券は1日有効ですので、全ての番組を見ることができます。
皆様のご来館をお待ちしております。
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令和4年4月1日(金) ふるさと館がオープンしました
本日、星のふるさと館がオープンしました。
周囲には積雪があり、坊ヶ池も雪に覆われたまま、道路脇には雪壁が残っています。
ノーマルタイヤでアクセスできる状況ですが、朝夕に寒冷で路面凍結がある場合には、
十分にご注意をお願いいたします。
さて、星のふるさと館オープニングイベントを以下のように開催しています。
1 期日 令和4年4月1日(金)〜4月3日(日)
2 内容 入館料のみで、以下のイベントに参加できます
〇プラネタリウム @10:30〜 A12:00〜 B13:30〜 C15:00〜
〇天文工作 @10:00〜12:00 A13:00〜15:00
〇夜の観望会 19:00〜最終入館21:30(天候により中止の場合があります)
※入館券は1日有効です。
天候がよければ、太陽や昼間の恒星を望遠鏡で観察することもできます。
新たなプラネタリウム番組「富士の星暦」も上映を開始しています。
多くの皆様からお楽しみいただければと思います。
今年度も、宇宙の魅力やロマンを感じていただけるように「星のふるさと館」を
運営してまいります。
令和4年3月29日(火) オープニングイベントのお知らせ
ご無沙汰しております。
「上越清里星のふるさと館」は4ヶ月の冬眠から目覚めます。
令和4年度のスタートです。
4月1日(金)から3日(日)まで、「オープニングイベント」を開催します。
おすすめは次の2つ・・・
@プラネタリウム追加料金なし!
何と、入館料だけでプラネタリウムの新番組をご覧いただくことができます。
その上、イベント期間中に来館された方に、ささやかですが「お土産」も進呈いたします。
今年の番組は「ネイチャーリウム 富士の星暦 日本の最高峰を知る」
四季の星空と富士山の美しい姿がドームいっぱいに広がります
A3日連続観望会実施!
1日が「新月」・・・だから期間中は月明かりの影響も少なく、春の星座や星雲星団を思う存分楽しめます。
昼間の入館券を提示していただくと夜間観望会も追加料金なしで参加できます。
毎年お楽しみいただいている「無料天文工作」・・・今年も行います。
人気の「プラバンキーポルダー」 いくつ作っても追加料金なし・・・です。
ということで、今年は、入館料だけで一日中楽しむことができますよ!
多くの皆様のご来館をお待ちしています。
令和3年11月30日(火) 冬期休館のお知らせ
明日、12月1日から来年の3月31日まで「冬期休館」になります。
えっどうしてかって?・・・雪です。
冬の星空は魅力がいっぱい!・・・でも
星のふるさと館周辺は雪がいっぱいに!
令和3年度は、2年続きの「コロナ禍」の影響や天候不順などで、前半はお客さんが少なく、「今年もダメかぁ」と思ってました。
しかし、9月からは小中学校の団体利用が増えたり、天候が良い日が多く、「月食」も多くの人から見てもらうことができ、例年を上回るほどの実績をあげることができました。
今年度から始めた「貸切プラネタリウム」・・・
プラネタリウムの機能を生かし、誕生日や結婚記念日の星空などを楽しんでいただくことができました。
「電視観望」・・・最新の高感度カメラで星雲星団の美しい姿をモニターに映し出すことができ、
眼視に負けない観望を楽しんでもらうことができました。
「館長のひとりごと」・・・振り返ると24回更新することができました。
記事を読んで来てくれた人もいました。ありがたいです。
ご利用いただいた皆様、大変ありがとうございました。
星のふるさと館は、来年の4月、冬眠から目覚めます。
来年度も皆様から星をもっと好きになってもらえるよう、準備してお待ちしています。
来年度も「上越清里星のふるさと館」をよろしくお願いいたします。
令和3年11月27日(土) 冬の星空、ご案内
今日の朝、出勤したら、ふるさと館の周りが白くなっていました。ついに来たか、冬将軍。
こんな日はお客さんは来ないかなぁ?・・・と思っていましたが、思ったより多くの人が・・・感謝です!
さて、もうすぐ12月なので、今回は「冬の星空」を紹介します。
新潟県の冬は、星空が見える日が少ないですが、だからこそ、たまに晴れた日の星空は格別です。
以前紹介したとおり、冬の星空には、1等星が7つもあり、けっこう賑やかです。
おおいぬ座のシリウス、こいぬ座のプロキオン、オリオン座のベテルギウスを結ぶと、「冬の大三角」が。
また、ベテルギウスを中心に置き、他の6つの1等星を結ぶと、通称「冬のダイヤモンド」と呼ばれる
大きな六角形が夜空に浮かび上がります。
これらを道しるべにして冬の星座を見つけていくことができます。
冬は「オリオン座」「おうし座」「ぎょしゃ座」など、形がはっきりしていて分かりやすい星座がいっぱいです。
反対に目立たない星座も紹介しますね。
オリオン座の南に見える「うさぎ座」、冬の大三角の中に位置する「いっかくじゅう座」など・・・
星座早見盤などを使って、見つけてみてはいかが?
他、お勧めの天体、天文現象を紹介します。
・オリオン大星雲M42・・・オリオン座の三ツ星の南に見える散光星雲。
・プレヤデス星団M45・・・日本名「すばる」。おうしの肩の部分に輝く散開星団。
・ふたご座流星群・・・今年は12月14日頃が極大。ふたご座が天頂付近に昇る夜中には、頭上から流れ星が・・・
・金星最大光度・・・「宵の明星」の金星が-4.7等で輝きます。双眼鏡で「三日月」の形に見えます。
風邪などひかないよう、あたたかい服装で、冬の星空を楽しみましょう!
令和3年11月25日(木) さよなら「はやぶさ2」
昨年の年末に小惑星リュウグウのカケラを地球に持ち帰った「はやぶさ2」
その雄姿とミッション遂行の様子を描いたプラネ番組「HAYABUSA2 REBORN -帰還バージョン-」
多くの皆様からお楽しみいただきました。
当館は12月から「冬期休館」となりますので、番組の上映も、残すところ5日間となりました。
土日は2回上映するので、上映回数はあと7回!
もしこの記事を読んで「アッまだ見ていないや!」という方・・・
最後の5日間、全力で上映いたしますので、是非おいでください。お待ちしています。
「はやぶさ2」は今、新たな目標「小惑星1998KY26」に向かっています。
到着は10年後の2031年。
今度はどんなことを私たちに教えてくれるのでしょう!
令和3年11月19日(金) 「月食」・・・最高でした!
「ほぼほぼ皆既」「あと一歩で皆既」「限りなく皆既」・・・言い方は様々!
食分0.98という部分月食が綺麗に見えました。
私も、双眼鏡を片手に、月に全集中!
「う〜ん」「はぁ〜」「おぉ〜」・・・(鈴木恒夫、心の叫び声!)
透き通るような月が夜空に浮かぶ姿。
赤い部分と淵の明るい部分のコントラストが絶秒で、息をのむ美しさでした。
天気予報は「曇り⇒雨」
「やっぱりダメかぁ」と半分あきらめムードだっただけに、感激でした。
食の最大の18時過ぎは、赤い月の横に「すばる」もはっきり見え、素晴らしい星空が広がっていました。
お客さんも大勢来ていただき、双眼鏡や望遠鏡で楽しんでもらうことができました。
入館券の中に日付が「5月26日」の半券がありました。
裏面には、「再入館券」のスタンプが・・・。
5月26日の「スーパームーンの皆既月食」が全く見えなかったため、「晴れたときにまた来てね」
という気持ちで発行した券でした。
皆既月食が見られなかったお客さんが、今回の月食で執念のリベンジを果たしたということでしょうか。
綺麗な月を見ることができて満足していただけたなら、スタッフとしてもとても嬉しいです。
何とテレビ局の取材もあり、私も生出演しました。
全県に向けた「星のふるさと館」の良いPRになりました。
令和3年11月10日(水) 次は「月食」・・・今度こそ!
11月8日の「金星食」・・・見えました!
肉眼でも細い月が、双眼鏡で金星が見えました。
小型望遠鏡で半月の形の金星が確認できました。
「電視観望」では、大型のモニターに、金星が月の後ろに隠れる「潜入」、1時間後に再び姿を現す「出現」
の様子もとらえることができました。
当日は、文化祭の代休で学校がお休みという親子3人が来てくれました。
なんと、この「館長のひとりごと」で「金星食」を知ったということ・・・ありがたいことです!力が湧いてきました。
他のお客さんがいないで、完全に「貸切り」状態でしたが、とても良い観望会ができました。
さて、次は今年2回目の「月食」
11月19日にあと一歩で「皆既月食」という「部分月食」が見られます。
前回の「皆既月食」(5/26)は天候が最悪で全くダメだったので、「今度こそは」と気合が入っています。
月食の始まりは16:18頃。でもこの日の上越の月の出は16:28・・・半分くらい欠けた満月が昇ってきます。
食の最大は18:03。食分0.98で、ほとんど皆既月食に近い部分月食です。
赤い月の横におうし座のプレヤデス星団(すばる)が並びます。写真を撮るには最高の構図ですね!
星のふるさと館では、この日「限りなく皆既月食に近い部分月食を見る会」を計画しています。
通常の観望会よりも時間が早く、16:00から21:00まで実施します。
月食を見る前に、月食のしくみなどを解説する「講話」もありますよ。
多くの皆様のおいでをお待ちしています。
令和3年11月4日(木) 「金星食」って何?
11月になりました。星のふるさと館は今年度あと1か月を残すのみとなりました。
さて、今年の11月はお勧めの天文現象が二つ!その第一弾が「金星食」。
「金星食」ってなんでしょう?
月が金星を隠す現象です。・・・う〜ん、「日食」や「月食」のような派手さは全くないです。
よほどその気になって見ようとしないと、知らないうちに終わってしまっています。
11月8日の13:46頃、半月の形をした金星が、月例3.3の細い月の後ろに隠れていき、
約1時間後に再び月の後ろから姿を現します。
金星は12月の最大光度に向けて明るさを増していて、この日は-4.6等の明るさで輝くので、
とても良い条件で観測できると思います。
とはいえ、青空の中で細い月と金星を見つけるのはかなり大変です。
あらかじめどこに見えるのか、確認しておくとよいでしょう。
半月状の金星が、約2分かけて月に隠されていく様子を確認するには、やっぱり望遠鏡がお勧め!
・・・となればやっぱり「星のふるさと館」ですよね。
当日は「電視観望」という方法で複数の人から同時に観望してもらえるよう準備してお待ちしています。
でもぉ・・・この日はごく普通の月曜日。しかも真昼間。学校やお勤めがある人は難しいですね。
可能な人は、迷わず「星のふるさと館」へ・・・お待ちしています!
令和3年10月22日(金) 秋の星空・・・ギリシャ神話の星座たち
急に寒くなりました。1週間前は半袖を着ていたのですが・・・
さて、夜空の星で「1等星」に分類される明るい星はいくつありますか?
正解は21個です。その中で上越地方で見えるのは次の15個です。
春・・・アークトゥルス、スピカ、レグルス
夏・・・ベガ、アルタイル、アンタレス、デネブ
秋・・・フォーマルハウト
冬・・・シリウス、カペラ、リゲル、プロキオン、ベテルギウス、アルデバラン、ポルックス
冬は多いですね。7つもあります。一方、秋はフォーマルハウト一つしかありません。
しかも21個中の18番目の明るさ。
だから、秋は他の季節に比べると、ちょっと寂しい星空です。
「カシオペヤ」「ケフェウス」「アンドロメダ」「ペルセウス」「ペガスス」
秋の星座はカタカナの名前が多いですね。何でしょうか?
秋はギリシャ神話の「古代エチオピア王家の物語」の登場人物(動物も化け物もいます)たちが
星座になっています。
星のふるさと館のプラネタリウムでは、「古代エチオピア王家の物語」をたどりながら、秋の星座を
紹介していきます。
晴れた日は、風邪をひかないよう暖かくして注意して、物語の登場人物を探してみてはいかがでしょう。
令和3年9月27日(月) くしりん号・・・久しぶりに発進!
昨年の12月に小惑星リュウグウのカケラを地球に持ち帰り、話題になった「はやぶさ2」。
この「帰還カプセル」が上越にやってくる・・・ご存じでしたか?
10月29日(金)〜11月2日(火)の5日間、上越科学館に「はやぶさ2」の帰還カプセルの展示会が開催されます。
もちろん本物ですよ!これは「はやぶさ2」ファンにとっては見逃せないチャンスですね!
2年間「くしりんバスツアー」が実施されず、暇をもてあましていた「くしりん」はこれを知って大喜び!
早速「くしりん号」の臨時便を運航することにいたしました。
ご存じのとおり、星のふるさと館の今年度のプラネ番組は「HAYABUSA2 REBORN〜帰還バージョン〜」
科学館で「帰還カプセル」を見たお客様を、バスでふるさと館へ・・・プラネ番組を見てもらおうという作戦!
10月30日(土)と31日(日)の2日間、上越科学館と星のふるさと館の往復便を運航します。
密を避けるため、このツアーもやっぱり「予約制」です。各便20名限定。
10月1日(金)10:00から受付開始です。興味のある方は、ふるさと館まで電話でお申込みください。
小学生3年生以下は保護者等責任の持てる大人の同伴が必要ですが、4年生以上なら友達同士で
参加することができます。「子供は行きたいと言ってるけど、用事があって行けないなぁ」とか
「行ってみたいけど遠いし山道だし、心配だなぁ」という方にはお勧めです。
参加者にはささやかですが、お土産も用意してお待ちしています。
詳しくは、トップページをご覧ください。
令和3年9月12日(日) これからの館のイベント紹介
約1か月のご無沙汰でした。久しぶりの更新です。
当面のイベントについてご紹介します。
1 櫛池隕石落下記念観望会 9月16日(木)19:00〜22:00
9月16日は101年前の1920年に「櫛池隕石」がやってきた記念日です。
星のふるさと館では、この日を大切にし、毎年「隕石落下記念観望会」を実施しています。
「櫛池隕石」の記念観望会だからって、隕石が落ちてくるわけではありません。ごく普通の観望会です。
観望会の前に、館職員による「隕石に関する講話」を行っています。
「櫛池隕石って何?」「隕石はどこから来たの?」「隕石から何がわかるの?」といった内容です。
予約は不要です。当日は、19:00から「講話」 講話終了後、晴れていれば観望会を行います。
2 小惑星「Kushiike」命名記念講演会 9月19日(日)17:00〜18:00
5月に「Kushiike」という名前がついた小惑星についての講演会です。
講師は、上越教育大学大学院の濤ア智佳(とさきともか)教授です。
「Kushiikeってどんな星?」「なぜ名前がついた?」「小惑星って何?」等についての話が聴けます。
事前予約が必要です。空席はあと数人です。
9月19日(日)17:00〜18:00 終了後、晴れていれば「観望会」があります。
3 中秋の名月を見る会 9月21日(火)19:00〜22:00
旧暦の8月15日の月を観賞する日本の伝統行事が「中秋の名月」。
星のふるさと館ではこの日、「中秋の名月を見る会」を毎年実施しています。
お月見の前に、19:00から館職員による「月に関する講話」があります。
「中秋の名月って何?」「何故9月?」「月ってどんな星?」「月と人間の生活のかかわりは?」などの内容です。
事前の予約は必要ありません。たまには月について学び、月を眺めてみませんか?
9月の連休(9/18〜20)は「秋の★曜日」。
通常の内容に加えて
「無料天文工作」・・・10:30〜12:00, 13:00〜15:00
「心をいやす昼寝たリウム」・・・9/18と9/20 16:10〜17:00
もあります。
皆さんのお出でをお待ちしています。
令和3年8月14日(土) スターフェスティバル開催中
「朝までペルセウス座流星群を見る会」
朝まで雨が降り続き、結局流れ星は一つもみえませんでした。
準備を整え、楽しみにしていたのですが、残念です。
続いて開催される「スターフェスティバル」も天候には恵まれそうにありません。
13日は雨が降る中にもかかわらず、多くの方からご来館いただきました。
13日の夜は、「天文講演会」が実施されました。
JAXAの清水幸夫さんを講師に迎え、『小惑星探査機「はやぶさ2」のカプセル回収とその道程」』
という演題でお話していただきました。
コロナウイルスの関係で2年連続の「リモート講演」でしたが、ほぼ定員いっぱいのお客さんでした。
お話の内容は・・・
・「はやぶさ2は何のためにリュウグウに向かった?」
・「なぜリュウグウという小惑星が選ばれた?」
・「サンプル採取はどのように行われた?」
・「どうやって地球に帰ってきた?」
・「はやぶさ2はこれからどこへ行く?」
ソフトな語り口とわかりやすい解説で、思わず引き込まれてしまいました。
「質問タイム」での2つの質問について、詳細なデータを持ち合わせていなかったため、
「後ほど回答を送ります」ということに・・・
講演終了後、すぐに回答が送られてきました。丁寧な対応に感謝です。
質問と回答の概要をここに掲載します。
Q1 小惑星1998KY26(はやぶさ2の今後の目標天体)のタイプは?
A1 スペクトル分類でX型に分類されています。X型小惑星は、炭素質小惑星に分類され、
観測結果から炭素室の物質の他に、水が豊富にあることが確認されています。
1998KY26は、ほぼ球形で直径約30m、高速で自転(自転周期11.7分)している小惑星です。
はやぶさ2は2031年7月にランデブーし、近接観測を行う予定です。
Q2 小惑星のタイプは何種類くらいありますか?
A2 スペクトル型の分類は、「小惑星の表面で太陽光をどのように反射・吸収するのか」で
行われています。その結果として、「小惑星の表面が主にどんな物質でできているか」を
知ることができます。
基本的には、「C, D, S, V, X」 の5種類に分類されていて、C型とD型は炭素質コンドライト、
S型は普通コンドライト(普通の岩石)です。残る2タイプはやや特殊であり、V型が玄武岩に
含まれる輝石に特有のスペクトル、そしてX型は波長の長い(赤い)光を良く反射するスペクトルで、
実際には様々なタイプの小惑星が混ざって分類されているようです。(くわしく観測と研究が進むと、
P型, M型, E型などに細分化されます。)
令和3年8月3日(火) 朝までペルセウス座流星群を見る会
夏の風物詩になっている「ペルセウス座流星群」・・・今年は好条件で観望ができそうです。
今から楽しみにしている人も多いのではないでしょうか。
8月13日の午前4時頃に極大を迎えます。
8月12日の月齢は4。9時頃に月が沈み、あとは月明かりを気にせず、願い事し放題!
条件が良ければ1時間に50個くらいの流れ星が見られるかも・・・これは見逃せません!
星のふるさと館では、12日の午後7時から翌13日の午前4時まで、何と9時間も観望会を実施します。
朝の4時まで観望会を行うところは、他にはあまりないと思いますよ。
多くの人からお出でいただき、流れ星を見てほしいと思っています。
でも・・・
あまり多くの人が来ると、「密」が心配になってきます。
場合によっては入館をお断りせざるを得ないことになるかもしれません。
そこで
「行ってみようかなぁ」と思っている人に提案!
@館内を移動しながらいろいろ楽しんではいかが?
・観測ドームでは「65cm望遠鏡」で夏の星雲星団、木星や土星を観望できます。
・1階展示室では「JAXA宇宙を感じる企画展」や「櫛池隕石」などを見学できます。
・プラネタリウム室では、リアルタイムで流星が流れる様子を見ることができます。
A時間帯を変えて見てはいかが?
・午後8時頃までは月齢4の細い月を観察できます。
・午後9時過ぎに東から「土星」、次いで「木星」がのぼってきます。
・より多くの流星が流れるのは午後10時過ぎから真夜中以降です。
感染対策をしっかりして、みんなで流れ星を楽しみましょう。
もう一つお願いです。駐車場や道路で寝ころんでの観望はお控えください。
昨年までは、駐車場にレジャーシートを敷いて寝ころんで観察する人が多く見られました。
「危ないなぁ」と思っていました。・・・車が入ってくるので
確かに流星群は寝ころんで観察するスタイルが一番ですが・・・ご協力をお願いします。
令和3年7月18日(日) いよいよ夏本番です!
梅雨もあけ、暑い夏がやってきました。
「星見人(ほしみすと)」にとっては、待ちに待った季節の到来です。
夏のお勧めの天体をあげてみましょう。
・金星・・・今は、日没後の西の空に「宵の明星」として輝いています。昼間でも望遠鏡で見えますよ。
・土星&木星・・・二大惑星いよいよ登場です。土星の輪、木星の縞模様、大望遠鏡で見よう!
・夏の大三角・・・こと座のベガ、わし座のアルタイル、そしてはくちょう座のデネブ、夏の星座の道しるべです。
・さそり座・・・ホントにサソリの形・・・心臓の部分には赤い星アンタレスが輝きます。
・いて座・・・南のひしゃく(南斗六星)を目印に見つけよう。M8(干潟星雲)など、星雲星団がいっぱい!
・M13・・・ヘルクレスの腰のあたりに望遠鏡を向けよう。球状星団の代表格です。
・M57・・・リング星雲。彦星が織姫に贈った指輪?太陽などの恒星の最後の姿です。
・天の川・・・夜空が暗い場所では夏の天の川がきれいに見えます。もちろん「星のふるさと館」でも・・・
他にもたくさんたくさんありますよ。
「星のふるさと館」では、7月の連休から8月のお盆までの間に合計16回、観望会を予定しています。
昼間の券で夜も入館できるので、昼間にプラネタリウムで「今日の星空」の解説を聞き、夜は実際の星空を観察・・・というコースはいかがですか?
令和3年7月5日(月) 「夏の★曜日」
「ホタルと天の川」は、予定した2日間とも実施することができ、合計65人もの人からホタルを見て
いただきました。
多くの人からご参加いただき、ありがとうございました。
さて、今年は7月に4連休、8月に3連休があるってご存じでしょうか?
オリンピックの関係で祝日が移動し、7月22日〜25日、8月7日〜9日が連休になりました。
決まる前に多くのカレンダーは印刷されていたので、連休を勘違いしている人もいるかもしれません。
7月22日(木)〜7月25日(日)は、連休のイベント「夏の★曜日」を行います。
通常の内容に加えて、
・無料天文工作・・・星座早見缶やキーホルダーづくりなど
・特別番組「心をいやす昼寝タリウム」上映・・・16:10〜16:50(入館料のみで観賞できます)
・連続夜間観望会・・・22日、23日、24日の3日間
を実施いたします。
オリンピックに行かない人、ぜひ「星のふるさと館」へどうぞ!
令和3年7月3日(土) 地上の星・・・「ホタルと天の川」
昨日、宇宙を感じる企画展」の展示品がJAXAから届きました。
はやぶさ2(5分の1モデル) なかなか見ごたえがありますよ。
「HAYABUSA2」のプラネ番組と共に見ると、より興味が湧いてくると思います。
さて、昨日は「ホタルと天の川」という行事が実施されました。
あいにくの雲で、「お空の星」は見えませんでしたが、「地上の星」(ホタル)は見ることができました。
優しい光が飛び交う様子は、本当に心が癒されますね。
「ホタルさん、おぼれてるよ!」と一人の小さな女の子が・・・
ホタルの幼虫が、水の中で光っていました。
ホタルは成虫だけじゃなく、幼虫も卵も光るって知っていますか?私は知りませんでした。
「幼虫が光るって何のため?居場所を知られちゃマズいでしょ!」と参加者の一人が・・・確かに。
成虫が光るのは「求愛行動」だと言われています。では「求愛」の必要がない幼虫や卵はなぜ光る?
謎は謎のまま、夜は更けていくのでした。
「ホタルと天の川」は2日連続で計画されています。
今日も曇?
天の川はダメかも。でも「地上の星」の輝きは見えるかな?
令和3年6月28日(月) JAXA「宇宙を感じる企画展」開催!
7月3日(土)〜9月27日(月)、JAXA「宇宙を感じる企画展」が開催されます。
JAXAが所有する展示物を借りてきて、星のふるさと館で展示します。
展示するのは・・・
・はやぶさ2 (5分の1モデル)
・H-UAロケット (25分の1カットモデル)
・船外活動用宇宙服 (レプリカ)
の3つです。
5分の1とか、25分の1とかって、わかりますか?
「はやぶさ2」「H-UAロケット」の大きさはどれくらいかって?
あえて「ないしょ!」です。
興味がある人は調べてみてください。
「宇宙服」は、実際に着用することができる「大人用」です。
でも、実際に着てもらうことはできません。
残念ながら「見るだけ」・・・です。
3ケ月の期間限定なので、ぜひこの機会に「宇宙を感じて」ほしいと思います。
詳しくは こちら をご覧ください。
令和3年6月9日(水) 祝 小惑星「Kushiike」誕生!
本日、「上越「タイムス」の一面いっぱいに
小惑星「Kushiike」命名 という記事が掲載されました。
火星と木星の間に数多くある小惑星の一つに「Kushiike(くしいけ)」という名前がつけられた
という記事でした。
数年前から「くしいけという名前の天体があるとすごいね!」という話題が出ていて、櫛池隕
石落下100周年記念事業として、「上越天文教育研究会」(稲葉浩一会長)が働きかけていたことが、
今回実現したというわけです。
すごいことだと思いませんか?
まぁ、これによって日常生活が劇的に変化することはないと思いますが、
身近な「くしいけ」という名前が星の名前になった・・・やっぱりすごいことですね!
国際天文学会(IAU)が2021年5月14日付で発表した際の命名文(原案は上越天文教育研究会の
顧問で上越教育大学教授の濤ア先生)を紹介します。
(26806) Kushiike = 1982 KX1
Kushiike was the old village (now part of Joetsu city, Niigata prefecture,
Japan) known for
the
commemoration
outreach in the southern
(26806) Kushiike = 1982 KX1 発見:1982年5月22日 香西洋樹、古川麒一郎 木曽天文台 381
「くしいけ」は古い村の名前(旧櫛池村、現在は上越市の一部)で、1920年9月16日に隕石が落下
したことで知られている。隕石落下を記念して、公共の天文台が建設され、新潟県南部の天文に関する
教育や普及の中心となっている。
文中の「公共の天文台」とは、もちろん「上越清里星のふるさと館」のことです。
小惑星「Kushiike」は、直径が約12kmで太陽から約4億kmの軌道を5.54年の周期で公転しています。
現在はへびつかい座付近にいますが、明るさは18.7等で、県内最大を誇る当館の65cm望遠鏡でも
直接観測することはできません。写真で撮影することはできるかも・・・ということで、現在奮闘中です。
今後、この小惑星に関する情報を、館内に展示したいと思っています。
最後に、誤解のないように・・・櫛池隕石は小惑星「Kushiike」のカケラではありませんよ!
令和3年5月27日(木) うらみごと・・・皆既月食
天気のことだから誰のせいでもありません。でも・・・
昨日、26日は3年ぶりの皆既月食の日。
3年前は欠けたまま月が沈む月食で「25時から観望会」と銘打って朝まで観望会を実施。
でも、皆既月食になる10分前から雲が出て・・・今回「今度こそ」と力が入っていました。
夕方、青空も見えたので「これはいけるぞ!」と思いました。でもその後はどんどん雲が広がり、
結局、今回の「スーパームーンの皆既月食を見る会」も残念ながら月は全く見えませんでした。
県内では佐渡や村上で赤銅色の月を観察できたようです。
う〜ん、こっちは2回連続でダメかぁ。次の11月19日の「部分月食」の成功を祈りましょう!
月食に関する「講話」は当初2回行う予定でしたが、結局4回行いました。
講話担当の山ア指導員は2時間しゃべりっぱなしに。
でもまぁ、多くの人に聞いてもらうことができ、準備した甲斐があったというものです。
「天候回復が見込めない」ということで8時に観望会中断を決定。
目的の「月食」が見られなかったため、来館者には、もう1回観望会に参加できる
「再入館券」を発行しました。
これからのおすすめは、8月前半の「スター週間」や「朝まで流星群を見る会(仮題)」などです。
ぜひもう一度着てください。
「今度は意地悪しないでね」とつい思ってしまいます。
お天気が意地悪したわけじゃないことはわかってますけどね・・・
令和3年5月14日(金) あの日の星空が見たい!・・・スタート
今年の新企画、貸し切りプラネ「あの日の星空が見たい!」初上映が12日に。
今回の「あの日」は、お友達の「生まれた日」。誕生日のプレゼント企画でした。
調べてみると「その日」は、月が地球に「最接近」した日、更に「その年」は火星が地球に「最接近」
した年でした。当日は「その日」の星空解説の他、日没後の西空で月齢1.6の細い細い月を見つけて
もらったり、宇宙空間から火星が地球に近づく様子を見てもらったり・・・。
最後に、お祝いのメッセージを朗読(私の声ですいません)。感謝の気持ちが込められた素敵な
メッセージで、私も読みながらジ〜ンとしてしまいました。二人の友情もきっと「最接近」したことでしょう。
素敵なプレゼントに、お友達もすっかり感動した様子。
「サプライズ大成功でした!〇〇〇−〇にもピッタリじゃないですか?」
・・・いいと思います。でも結果には責任もてませんよ!
貸し切りプラネタリウム、初めてで緊張しましたが、喜んでもらうことができて嬉しいです。
準備は少し大変ですが、とてもやりがいのある企画だと改めて思いました。
「追加料金なし」なので、お客様にとって、すごく「お得」です。
これからどんな企画が飛び込んでくるか楽しみです。
特別な「あの日」がある人、ぜひご利用ください。 詳しくはこちらを
問題:〇の中にカタカナを1文字ずつ当てはめ、文を完成させなさい。(ヒント:最初の文字は「プ」)
令和3年5月11日(火) スーパームーンの月食を見よう!
今年の天文現象・・・おすすめは「月食」。なんと今年は5月と11月の2回、「月食」を見るチャンスに恵まれます。
1回目が5月26日(水)
月食は太陽→地球→月が一直線に並び、地球の影の中に月がすっぽり入る現象です。
今回のおすすめポイントは
@スーパームーンの月食・・・つまり、今年一番大きい月で皆既月食に。見ごたえ十分!
A赤銅色の月・・・皆既月食といっても真っ暗になるわけではありません。どんな色に見えるか。
B「天の川」との競演!・・・月は「さそり座」に。「赤い月」と「赤いアンタレス」と「天の川」。
この日、星のふるさと館では18:00から「スーパームーンの皆既月食を見る会」を行います。
18:00〜 「月食」についてのありがたいお話・・・館職員による月食の仕組みなどを解説。
19:00〜 屋上で「月食」を観望 皆既月食になるのは、20:11頃から約15分間。
肉眼だけだなく、双眼鏡や望遠鏡で欠け際の様子を観察できますよ。
昨年は夏至の日に「部分日食」があり、多くの人から見ていただきました。
今年は「皆既月食」を楽しみましょう!
令和3年5月7日(金) 春の★曜日・・・総括
大雪の影響で、ふるさと館周辺に残っていた雪もほぼ消え、今は急激に芽生えが進んでいます。
優しい薄紫色の藤の花も咲き始めています。新緑の季節の到来ですね。
さて、今年のゴールデンウィークは5連休。星のふるさと館では「春の★曜日」を実施しました。
昨年からの「コロナ禍」のため、例年に比較すると来館者数は少なかったのですが・・・
私の独断でチョット成果を振り返ってみます。
まずは夜間観望会・・・連休前の週間予報は最悪。「ダメかぁ」と半分諦めムードでしたが、
何と3日と4日の2日間、観望会を実施することができました。
新企画の「電視観望」も実施することができ、手ごたえ十分でした。
次にプラネタリウム・・・
一般のプラネタリウム終了後、一日に一回上映した自主制作番組「心をいやす昼寝たリウム」・・・
「4時過ぎだとお客さん来ないかなぁ」と心配しましたが、何とか3回上映することができ、十数人の方から
ご覧いただきました。この番組、作った本人が言うのも何ですが、結構良くできています。
「昼寝たリウム」という題名ですが、本音を小声で言うと「40分間寝ないで」見て欲しいです。今後も連休や
イベント時に期間限定で上映しますので、日頃の疲れを癒したい方、太陽系の旅をしたい方は是非どうぞ!
令和3年5月4日(火・みどりの日) 春の★曜日3日目
昨日は、ゴールデンウィーク3日目にして、待ちに待った「晴れ」!
夜はきれいに晴れて、多くの人から「子持ち銀河M51」「ソンブレロ銀河M104」などの遠くの銀河や
「ミザール」「コルカロリ」などの二重星などをお楽しみいただきました。
今年は天候に恵まれず、まともに観望会ができたのは昨日を
やっぱり、「晴れなきゃ始まらない!」ですね。
令和3年4月30日(金) 春の★曜日
今年も、ゴールデンウイークが始まりました。
星のふるさと館では、「春の★曜日」というイベントを開催しています。
一昨年度は、「10日連続★曜日」と銘打って、講演会やコンサートなど様々な催しを行いました。
昨年は、一転して「コロナ」のために臨時休館・・・
今年は一昨年ほどのことはできませんが、皆さんに楽しんでもらえるよう、精一杯取り組みます。
今年のおすすめを紹介します。
@プラネ番組「HAYABUSA2 REBORN〜帰還バージョン」
・・・はやぶさ2の果敢な挑戦がドーム一杯に!今年の新番組です。お見逃しなく!
Aプラネ自主製作番組「心をいやす昼寝たリウム〜夢の中で太陽系の旅へ〜」 16:10-17:00に上映。
・・・ドビュッシーやラベルの名曲をバックに太陽系を旅します。ぐっすり眠れますよ。
B連日観望会 19:00-22:00
・・・月明かりがないので、星雲・星団や遠くの銀河などが見放題!
「どこへいこうかなぁ」と思っている人、迷わず星のふるさと館へ・・・
令和3年4月24日(土) 電視観望って何?
「電視観望」って聞いたことありますか?実は私自身、昨年までは知りませんでした。
文字通りに解釈すると「電子機器を用いて天体を観望」すること。
私たちは普通、天体望遠鏡に取り付けたアイピースを覗いて天体を見ます。アイピースの位置に
高感度カメラを取り付け、PCなどのディスプレイで目標天体を見る観望スタイルが「電視観望」です。
星のふるさと館では今年度からこの「電視観望」を始めました。
「直接目で見た方がいいでしょ」と思いますよね。私自身、初めて望遠鏡で月のクレーターや土星の
輪を見た時の感動は忘れられません。もちろん、直接自分の目で見る体験は大切にしてほしいです。
じゃあ何故「電視観望」?
「眼視観望」と「電視観望」の違いは次の二つ。
@見え方が違う!
月のクレーターなどは「眼視」がいいと思います。でも淡い天体の観望は「電視」がおすすめ!
「散光星雲」の広がりや「銀河」の形などが「眼視」よりもはっきり見えるのです。
A順番待ちが不要!
「電視観望」は、同じものを複数の人が同時に見ることができます。
屋上の望遠鏡が捉えた映像を1階ホールのモニターで見ることができます。
並ぶ必要がないので「時短」になるので、実は「密」を避ける対策でもあるのです。
ゴールデンウィークは連日観望会。「電視観望」のチャンスです。遠くの銀河を見てみませんか。
令和3年4月11日(日) オープニングイベント
4月2日から4日まで、星のふるさと館のオープニングイベント」が開催されました。
新番組「HAYABUSA2 REBORN」を多くの人に見て欲しいと期待していました。
でも実際は、期待に反して来館者数は例年に比べてサッパリでした。何故でしょう?
たぶん「桜満開」でしょうね。高田城址公園のお花見のピークとピッタリ重なってしまったためでしょう。
しかたないですね。「星」はなくならないけど、「桜」はこの時期だけですからねぇ。
昨日(10日)は久しぶりに晴れて、夜間観望会に多くの方からおいでいただきました。
空気が澄んで、星がとてもきれいに見えました。今の時期は「冬」と「春」の二つの季節の星空を楽しめますよ。
春の星空は「宇宙ののぞき窓」と呼ばれています。天の川が見えない時期なので、
遠くのはるか遠くの銀河をのぞき見ることができるからです。
今年は月の前半は月明かりがなく、大型望遠鏡で星雲星団を観望することができます。
5月の連休は、連日、夜間観望会を実施するので、ぜひ足を運んでみtれください。
令和3年4月1日(木) 1年遅れのスタートです!
このコーナーは、実は2020年の4月からのスタートを予定していました。
しかし、「コロナ禍」のために出鼻をくじかれ、今まで「工事中」のまま・・・でした。
この度、決意を新たに、1年遅れでスタートすることにしました。よろしくお願いいたします。
さて、昨年は「櫛池隕石落下100周年」の年でした。100歳を超えて櫛池隕石の
マスコットキャラクター「くしりん」はますます元気です。そして昨年末には、あの「はやぶさ2」が
小惑星リュウグウのカケラを持ち帰りました。櫛池隕石とリュウグウのカケラ、どちらも
宇宙から来た貴重な「石」です。今年は「隕石」と「はやぶさ2」を関連付けながら、
盛り上げたいと思います。
おすすめの第一弾は、プラネタリウム番組「HAYABUSA2 REBORN〜帰還バージョン〜」です。
「HAYABUSA」三部作の完結編です。「はやぶさ」初号機の大試練をもとに、まさに「必勝」の覚悟で
臨んだ「はやぶさ2」の挑戦の1コマ1コマが、プラネタリウムのドームいっぱいに広がります。